6月9日松本技術専門校において木工会の勉強会が行われました。
内容は救急講習ということで芳川消防署から救急救命士のオオタさんとオマタさん2名に来て頂きお話と実技をして頂きました。
まずオオタさんから大ケガとはどんなケガの事を言うのか、そんな質問が会員のみなさんに投げ掛けられました。指の切断、骨折、
ハチ刺されなど幾つかの事例が挙げられましたが、そうした事例を 聞いた後、オオタさんから救急救命現場での大ケガの定義を話してもらいました。それは事故が起こってから自分で対応が出来ないもの(自分で救急車も呼べない様な事故、ケガなど)だそうです。
私たちに分かりやすく話をするために一つのシュミレーションを基に救急処置について話を進めてもらいました。20歳前後の人が自動車にひかれた所に居合わせた、大腿骨が折れ飛び出していた場合どうするか。
ここからは自分なりに話の内容をまとめてみました。
意識の確認
まずはケガの大きさより意識の確認が先であるとの事でした。呼吸・脈があるかどうか確認して意識のない時は心臓マッサージを施す事、意識の確認をする時は励ますように話しかけ決して悲観的(こんな大きなケガは治らないだろうとか歩けなくなるだろう)な事は言わないようにする。オオタさんの失敗談を交えていかに周りの人の一言がケガをした本人の気持ちを動揺させるか教えられました。
血が出ているときは止血する
出血には心臓の鼓動に合わせて吹き出してくるものとにじみ出てくるものがある。
縛って止める事は最終手段でなるべく避けた方がいいが、心臓の鼓動に合わせて出てくる静脈性、動脈性出血は何が何でも止めなくてはいけない。
静脈か動脈かを確認するには色で判断するそうです。静脈は黒っぽい血で動脈はきれいな血だそうです。
止血のため人間の体で縛れる箇所は4カ所のみだそうです。
腕は肩から肘までの間左右2カ所、脚は大腿骨左右2カ所のみで骨が2本重なっている所は血管が骨の間を通っているためいくら絞めても止まらないそうです。また、薬とか飲酒で止まりにくい人もいるそうです。止血のために巻く物は傷口に密着させて結び目は決して傷口に持って行かない事、ほかの出血の場合は10分押さえておけば大体止まるということです。あと出血の箇所を心臓より高くするだけで血がケガの箇所に多く行かなくなるそうです。
救急車を呼ぶ
1、 119に電話して救急か火事のどちらか言う。
2、 事故の場所を知らせる(近くの目標物など)
3、 誰が(年齢、性別、人数)人数によって救急車の台数を決められる。
4、 どのような事故か
5、 どこをどのようにケガをしているか(打ったか、切れたか)
6、 ケガが今どのようになっているか(病院が選べる)
以上の事がわかると判断がしやすいそうです。
ケガ人の体を保温する事が大切なので少し動かせる様であれば下に毛布などを引いて救急車を待つとのことでした。
大ケガには高エネルギー事故と言われるものがあるそうです。
自動車事故ではねられた、車の外に投げ出された、高い所から落ちた、バイク事故など、脊損の場合があるので気を付けなければいけないという事でした。症状としては意識があるのに手足の感覚がない場合でこうした時は決して体を動かさない事が大切だそうです。処置によっては体が麻痺してしまう場合もあるとの事でした。また、心臓病の場合本人が動こうとしても決して動かさず周りの人が運んでほしいという事でした。
続いて木工会会員から出されたてケガの処置について話しが進みました。
指の切断
切断した指はきれいなガーゼに生理食塩水を吸わせ絞ってから包みビニールの袋に入れる。もう一つのビニールの袋に氷を入れそこに指の入った袋を入れる。
指を直接氷の中に入れてしまうとふやけてしまって良くない。
指がつながるかどうかはケガをしてから6時間が境目で指の保存状態(指に繋がる血管がどの位残っているか)あとは医者の腕次第だそうです。
切断した指を洗う場合ふやけない程度に水道水の流水で洗う事。
切った指が皮一枚で繋がっていた場合、取ってしまって先ほどの処置をした方が良い。
もし繋がっても血液の循環が悪ければ指は死んでしまうので、ケガをしないための予防をして下さいとのことでした。
骨折について
まず固定する。固定することによって痛みの軽減や内部の損傷を防ぐことが出来る。腕なら雑誌などでも良いそうです。
折れた場所の前後の関節まで固定する、骨が皮膚を突き破って出ている場合は元に戻さず出したままにして置く。
元に戻すと雑菌が入り治りが遅れてしまうそうです。
ハチに刺された時
症状は皮膚が黒ずんだり息が苦しくなるそうです。
ハチに刺されたら刺したハチの種類を把握する事が大切で出来ればそのハチを医師に見せられれば良いそうです。同じハチに2回刺された場合アレルギー反応を起こす可能性があるので気を付けて下さい。
感染防止について
他人への救急処置についての注意事項(特に出血している場合)ですが、他人の血液は不潔なものと考え自分以外の血液には絶対素手で触れないようにする。手に少しでも傷があればエイズや肝炎が移る可能性があるのでビニール手袋か無ければコンビニのビニール袋などで保護してから処置を行った方が良い。
このあとオマタさんから三角巾の使い方を実技して頂き救急処置の勉強会を終了しました、漠然とした救急処置は頭の何処かに在るのですがこうしてプロの救命士の話を聞くことでやって良い事悪い事が確認できたことは大変良かったです。
オオタさんオマタさんありがとうございました。